皆さんは患者さんの血圧が下がった時にはどうされますか?

『点滴をする』

良いですね!良い臨床医になれますよ!

今回は最も馴染みのある血圧を上げる点滴や輸液についてお話したいと思います。

実はこれを麻酔科医は前負荷を上げると表現します。

前負荷とは

前回の収縮力の記事で心臓はゴムのような性質を持っていることを説明しました。

ゴムを引っ張って伸ばす力を張力と言いますが、

この張力が前負荷です。

心臓は丸いゴムボールのようなもの

上の図をご覧ください。

心臓が血液で引き延ばされる時に、関係する要素としては

  • 拡張期の心臓の内径
  • 拡張期の心臓の内圧

これらに心臓を引き延ばされる力(張力)が比例するのです。

拡張末期の心臓の筋肉を引っ張る力が前負荷

前負荷により心臓が引き伸ばされて、収縮することは前回の収縮力のところで説明しました。

その心臓を引っ張る力は心臓の内径と比例関係にありますので、

実際の臨床では心臓の張力自体は計測できませんので、

左室の拡張末期容量を前負荷として臨床に応用しています。

この拡張期末期容量は心エコーで拡張期の左室の大きさをみる事で把握することができます。

まとめ

前負荷とは左室の拡張期末期の大きさをエコーで見ることにより計測できることを覚えていただきたいと思います。