血圧を決める4要素のうちの最後は心拍数です。ここでは脈のことについても少し解説したいと思います。

人それぞれに快適な心拍数がある

速く歩くとスピードは上がりますが、速すぎると足はもつれるものです。

心臓も心拍数が上がるにつれて送り出せる血液は増えていきますが、

あるポイントを過ぎると効率は落ちて行きます。

  • 拡張期に血液が充満する時間がなくなる
  • 拡張期が短くなるために冠動脈に流れる血流が減る
  • 心拍数増加で酸素消費量が増えていく

以上が主な理由です。

脈の問題 主に伝導路

心房が収縮して心室に血液が充満した後に心室が収縮して血液を全身に送る

これが正常な心臓ですが、

房室ブロックになると心房と心室の収縮のタイミングが合わず、充分に心室に血液を満たすことができなくなります。加えて、徐脈になりますので拍出できる血液は少なくなります。

対応としては心室ペーシングですが、これも効率がいいとは言えません。今度は心室内の局所の心筋のタイミングがバラバラになるからです。

そこで、これを解決するには右室と左室をペーシングする両室ペーシングになります。

これは手術中に使われることはあまりありませんが、内科で心不全の患者さんの治療に使うことが多いです。

心臓麻酔においては、心拍数に関しては患者さんの一番快適そうな回数を見つけることが大切です。

ペーシングに関しても、いろいろ試して血圧が安定するモードを見つけます。

まとめ

心拍数や心電図は常にモニター上に出ているありふれた指標とも言えますが、

とても奥が深いです。

心臓麻酔に携わる事でこういう知識は身をもって身に付きますし、

未だに興味が尽きません。